無所属の時間


明日から中学入試の本番だ。この時期はインフルエンザの猛威が

 

気になるのだけれど、今年はコロナウィルスに釘付けだ。

 

受験生は体調を整えて、明日からの2週間に備えて欲しい。

 

今、循環器系内科医として勤務する長男の中学受験は19年も

 

前のこと。 第一志望校に落ちるなど想像さえしていなかった母親と

 

長男にとって、初めて挫折を味わった中学受験。医学部受験では

 

一年浪人。これが二度目の挫折。三度目の挫折は医学部3年生の時。

 

塾の講師バイトに精を出しすぎ、まさかの留年。これまで数え切れ

 

ないほどの失敗と挫折を繰り返し、ようやく医師国家試験に合格したのは

 

4年前の事。エリート意識が強い医者ほど挫折を知らなければならない

 

と思っていたから、いい経験になったはずだ。ただ子供を医者にする時の

 

授業料は半端な額ではなかった。その上、浪人、留年をしたものだから

 

たまったものではない。仕事では社長と営業部門全員との間に立つストレス

 

にヘッドハンティングされた事を悔やんだものだ。そんな艱難辛苦の頃に

 

私立医学部の授業料が両肩にのしかかってきた。私は仕事と高額授業料を

 

払い続けるストレスから逃げるように自分が没頭できる時間に傾倒して

 

行った。仕事を忘れて普段の時間とまったく違う時間を過ごす。それが空手

 

だった。仕事と家庭、そして何物にも属さない無所属な時間。その空手の

 

時間が結構心地よく思えた。やがてこの無所属の時間は雑草のように復活

 

するエネルギーの源になっていった。


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