キカナイ子 その2


もしかしたら、ママに、「もう行きたくない」と泣きついてるかもしれいなと

 

思いながら、ドアを開けてみる。 時間からしてミット稽古か、技の練習

 

の頃だなと思って見渡してみる。 いきなり黄色のTシャツの小さな子供と

 

目があった。「 アッ、来てる。」と、向こうも「アッ、来たか。」と何度も

 

見返している。子供ながら意識してるんだ。ん〜、お馬鹿さんじゃないわ。

むしろ、年少さんにない何かがあるなと感じながら中に入って行く。

 

ママに会釈をして、「よく連れて来たね」と目で伝えてみた。残り30分、

 

どんな風に稽古をしているだろうと気をもんで見ていると、なんとみんなの

 

中に混ざって一緒に稽古をして、他の人が型をやる姿をじっと観ている

ではないか。先週までは、1人で歩き回るは、稽古に参加しないは、大人たちが

 

何を言っても、ヤダ、ヤダと言って、プイッと他所を向いて走って行ってしまう

 

手のつけられない子供だったのが信じられないほどでした。「ほー、なる程。」

 

「やっぱりな。」、この子は全部分かっていたと言うか肌で感じていたんだ。

 

自分もそうだった。言葉では表現が出来ないだけで、分かっていて感じるものが

 

あるんだろう。ちょうどコーヒービートジャンボを一本買って来ていた。

 

これを渡しに来たんだ。 よく頑張った と言いながら頭を撫でてあげる。

 

それで充分。 子育ては腫れ物に触ってはいけない。ただ気を養う事を心掛ける。

 

気ほど人間にとって大切なものはない。気を養う事の第1步は息を整える事。

 

男の子はこの息が乱れる子が少なくない。そこが女の子との違いだ。

 

だから特に男の子は息を整えないと気を練ることが難しくなってしまう。

 

病気になると気が滅入る。でも元気になると気が晴れる。すべては気にある。

 

私は子供達に気の説法はしない。ただ「気」というものを身を持って伝えている。

 

あとはただ、孫のような子供達と一緒に遊んで行くのみ。


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