事を成す力


多くの母親の悩みは、子供たちの学業成績であり、


学校でのイジメであり、ご主人の給与、近所付き合い、そしてPTA。


何でうちの旦那はこんな給料なの?


何でうちの子はこんな成績なの?


最近、何をしても上手く行かない。


トイレ一人になると涙が出て来てしまう。


一体、自分は何がしたいんだろうと。


しかし、子育てとはそんなものではないだろうか。


人生には辛いこともあれば嬉しいこともある。


思い起こせば、子供が無事に産まれて来た時の喜びは如何ばかりだったろう。


無事に元気に産まれてくれたら頭が少々悪くても構わないと思ってなかっただろうか。


五体満足で産まれてくれたらそれだけで十分だと祈りはしなかっただろうか。


小指を掴んでくれた赤ん坊の小さな手のなんと健気なことだったろう。


子供らはいつの間にか3歳になり、5歳になり、7歳を迎える。


いつの間にか悲しい涙が嬉しい涙に変わったり


いつの間にか我が子が逞しくなっていたことに気づいたりもする。


熱を出せば大騒ぎ。


そんな泣き笑いと涙の子らをこの空手クラブは預かっている。


空手を通してこの子らに何を気づかせてあげようか?


この時間を通してこの子らの生きる道にほのかな明かりを灯してあげようか?


いつもそんなことを考えながら私は稽古の最後に長い話を子らの耳に届ける。


当たり前のことを当たり前にする。


嘘はつかない。


お金をごまかさない。


ただ事を計るは我にあって、事を成すは天にあると思えばこそである。


そんな自己の運命を私は引き受けようと決めている。


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