わがまま病


映画と言えばアメリカかイギリス。 でもフランスもいい。 「やさしい語りで」も なかなかです。 アメリカ映画のような


アクションとか派手なものはないけど、心に残るものです。 私はこれを飛行機の機内上映で観ました。 機内上映も


当然のようにアメリカ映画が多い中、見落としそうな端っこに、こっそり書かれていたフランス映画が目に留まったのです。


聞いたこともない俳優の、聴いたこともない映画。またこの作品、日本での公開もなく日本では知られていません。 


主人公は40歳、独身女性。フランスのラジオ番組で恋や性の悩みに答える人気パーソナリティ。でも私生活は誰とも交流


せず、ひっそり暮らす、ちょっと影のある人。 幼少の時に母に孤児院に入れられて「絶対に迎えに行くから ママより」


という葉書を頼りに生きて来た人。他人を拒絶する感受性の豊かな人。そんな悩みを抱えた女性が他人の悩み相談をして


人気が出てしまう40歳の独身女性が生みの母親探しに出てその現実を受け入れて行く結末。これは映画の世界です。


しかし現実はもっと残酷です。 


愛情表現が苦手な親の問題が子供に大きな影響を与えてしまうことは昔から山ほど事件になっています。


1977年10月末、東京都北区に住む飲食店経営の47歳の父親が家庭内暴力を振るっていた開成高校2年生が寝て


いる間に帯で首を絞め殺害。 


1980年11月には川崎市宮前平の予備校生、当時20歳の一柳展也が両親を金属バットで撲殺。大学受験に2度失敗


していた精神的負担が引き金とされた悲劇。 芸能界では積み木崩し。


これらすべては親の責任です。 


何故なら、幼いころからぐれている子供などいないからです。 子供たちは自然で、みんな素直なのだから。


しかし、子供との接し方が分からず、距離感がつかめず腫れものに触るような育て方に陥ってしまう親や、エリート意識や


プライドが高すぎる親たち自身が、心と考え方がいつの間にか変化して子供の心に目が行かなくなってしまった結果


子供を「わがまま病」に感染させ、発火装置に火をつけられた子供たちは事件を完結させてしまうのです。


あいにく思春期にバットを取り上げようとする対処法を選択する親には、このわがまま病は治せません。


原因と結果の法則は絶対です。


コメントをどうぞ