指定難病 63号


葬儀は暖かい雰囲気だった。


もちろん、私はその方とは会ったこともない。


ある方のご親族ということで葬儀に赴いた。


毎年3000人の方がこの病気を発症してしまう。


血小板が減り、出血を止めにくいなる病気だ。


若い女性に多いらしい。


生理が止まらなくなり、歯茎出血、鼻血も止まらなくなる突発性血小板減少性紫斑病。


私はこの方のことを、もう10年も前に聞いていた。


そして憤りを感じてきた。


看護師仲間だった二人が出会い、やがて結婚し旦那の実家で生活しだした3ヶ月目の


29歳の時に、その女性は発症してしまった。


その後、旦那とその家族は野良犬を捨て去るように新妻を実家に帰らせ


荷物も宅急便で送り返して、その後、妻の思いを微塵も温めず離縁させている。


彼女は52歳まで実家の寝床で天井だけを見て過ごす事になる。


体調のいい日は近くの病院で看護師として人の面倒を見て居たらしい。


自分のことよりの他人のことを優先する人を旦那とその両親は掃いて捨てた。


その家族は今も、のうのうと生きている。


離縁はしようがないにしても、この理由が納得出来ない。


この無念を思うと今も寝つきが悪くなってしまう。


この出来事に私は当分抜け出す事が出来そうにない。


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