賢者の贈り物


日本では、だいたい20歳前後まで教育を受けて60歳近くまでの40年間を仕事に費やし


それから10年から20年近くの老後を過ごして人生を終える。多くは18歳まで学校の勉強


、部活、塾、習い事に費やし、子供ながらプレッシャーの中で懸命に生きて、必ずしも自分の


好きなことに時間を割いて来れた人は多くない。その後の人生も、就職、結婚、出産育児などが


立て続けに起こり、受験の失敗、留年、失恋、仕事のプレッシャー、上司と部下との人間関係に


悩み、近所付き合いに気を使ったかと思うと、親の介護に出くわしたりして、下手をすると


定年の60歳まで自分の思うように時間を謳歌できる人はほんの一握りなのかもしれない。


そう考えると少しでも早くお金を貯めて、少しでも早く仕事を引退し自分の好きなことに充て


ようと考えても不思議ではない。しかし、だからと言って、金のことばかり考えた人生を送り出し


分不相応な出世や分不相応な金持ちになることを夢みて、転職を繰り返す人生は危なっかしい。


宝物を積んだ小舟の行き先は海の藻屑と決まっている。子供達には失敗して分かることもあるから


好きにやってみなさいと言ってきた。でも、いざ、その場面に出くわすと「何でもっ早く相談しないの」


と叱るだろう。すると子供達はじっと見つめてこう言うのだ。「親に心配を掛けたくなかったから」


子供は親が心配してくれることに耐えられないから親には決して言わない。子供が辛く悲嘆に


くれてる時に、何をさておいても飛んで行ってあげたいのが親心。子供の親を想う情けの深さに


親も心が揺さぶられ涙する。 子供は叱られても親を愛し、親はどんな失敗をしでかしても子を


愛してやまない。


街のクリスマスツリーに心暖まるこの季節。人の出会いとは言葉では言い表せない偶然の中にあって


言葉では書きつくせない感動を与えてくれる。毎週空手の稽古で出会う子らに、いつか「賢者の贈り物」


と「最後の一葉」を読んで聞かせてあげよう。この子らの尊い人生が多くの愛情に支えられますように。


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